シニア層のスマホ利用者が増加。広告媒体の見直しが必要に
シニア層に向けての商品やサービスの広告媒体といえば、みなさんは何を思い浮かべられるでしょうか?
これまでは新聞広告やチラシが適していると言われてきました。
実際にこの方法で広告を出すために、一般的には以下のようなステップがあります。
・商圏マップの用意
・ターゲット層の特定
・コンテンツ設計
・デザイン制作
・印刷業者の選定と印刷
・配布計画立案
・法的要件の確認
各項目かなりボリュームのある作業であり、費用もかかることからいざ実行するとなった段階で躊躇される企業様も見受けられます。
しかし、最近はシニア層のスマホ利用者は増加しスマホ最適化が重要な時代になりました。
LINEヤフーが実施した2023年下期のインターネット利用環境に関する調査によると以下のような結果が得られたとのこと。
・日常的にインターネットを使用する91%がスマホ利用。
・女性の66%は「スマホのみ」で利用。
(サイトやオンライン広告はスマホ表示に最適化する必要性)
・シニア層のスマホ利用者が増加。
そろそろシニア層へのアピールもデジタルメディアを活用した広告を意識しなければならない時代になってきたのです。
デジタルメディアの優位性
ところでチラシなど従来の広告媒体と比較して、デジタルメディアの優位性を再確認すると以下の項目が挙げられます。
・情報のアクセス性が高い
・より多様な情報を提供できる
・インタラクティブな交流が可能になる
(企業と顧客、顧客と顧客の交流が可能になることで商品やサービスの情報が拡散する)
シニア層のデジタルメディア利用例
それでは最近シニア層で人気のアプリを紹介したいと思います。
・コミュニケーションアプリ(LINEなど)
・歩数計アプリ
・天気予報アプリ
・防災アプリ
など意外に多く見受けられます。
NTTドコモのモバイル社会研究所が全国の60~79歳の男女1350人を対象に行なった調査(2023年8月発表)によると、シニア層のLINE利用率はメールとSNSの利用率において、LINEが76%となり、2018年の調査開始以来、初めてメール(64%)を上回ったとのことです。
まとめ
以下3点にまとめます。
・シニア層のスマホ利用の増加は、マーケティング戦略において無視できない状況となった。広告媒体としてだけでなく、デジタルメディアのあり方も考慮する必要がある。
・企業は、シニア層のデジタルメディア利用の状況を理解し分析することで、より効果的なマーケティングが可能になる。
・デジタルトランスフォーメーションの波は、シニア層にも影響を及ぼしている。マーケティングにおいてはこの変化に対して柔軟に対応する必要がある。
 
					         
						
						 
                